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休肝日とは?

結論:休肝日とは、お酒を飲まない日のことです。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、休肝日は「肝臓を休めるために週に1日以上飲酒しない日を設けることを推奨する目的で作られた造語」と説明されています。

現在の厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年)には「休肝日」という言葉は出てきません。ただし、健康に配慮した飲酒の仕方の一つとして、次のことが挙げられています(ガイドライン本文より引用)。

一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)

公的機関ではどう説明している?

Section titled “公的機関ではどう説明している?”

ガイドラインでは、飲まない日を設けることは、

  • 自分の飲酒状況を把握する
  • あらかじめ量を決めて飲む
  • 飲酒前や飲酒中に食事をとる
  • 飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲む

といった配慮と並ぶ、健康に配慮した飲酒の仕方の一つとして紹介されています。

そのうえで、毎日飲酒を続けた場合はアルコール依存症の発症につながる可能性があり、1週間の純アルコール摂取量を減らすために、定期的に飲酒をしないようにするなどの配慮が必要だとされています。

飲まない日を何日設けるかという具体的な日数は、ガイドラインでは示されていません。

e-ヘルスネットでは、休肝日について次のように説明されています。

  • 習慣的な飲酒を続けていると耐性ができ、徐々に飲酒量が増える危険性がある
  • 休肝日を設けると飲酒の総量が減るので、肝障害を予防できる可能性がある
  • ただし、反動で飲酒する日の量が増えるかもしれない

また、アルコール依存症やその予備群の人は、休肝日にイライラしたり寝付きが悪かったりして休肝日を続けることに失敗するため、休肝日を設けられるかどうかが、問題のある飲酒に気付く手がかりになるとも書かれています。毎日飲み続けることが気になる場合は、毎日飲酒するとどうなる?もご覧ください。

「肝臓を1日休ませればリセットされる日」ではない

Section titled “「肝臓を1日休ませればリセットされる日」ではない”

「休肝日」という名前からは、「1日休めば肝臓が元に戻る」というイメージを持つかもしれません。

ただ、今回確認した公的資料では、休肝日の意味は主に、飲まない日を設けることで飲酒の総量が減ることや、毎日飲み続けることを避けることとして説明されています。1日飲まなければ、それまでの飲酒の影響がなくなる、とは説明されていません。

後で紹介するように、多く飲む人では休肝日があっても死亡リスクが高いという研究結果もあります。

「休肝日は週2日」という目安は、今もよく見かけます。

この目安は、社団法人アルコール健康医学協会が作成した「適正飲酒の10か条」の一つ、「週に2日は休肝日を」として紹介されてきたものです。この10か条は、2001年の国税庁の資料にも掲載されています。

一方で、

  • e-ヘルスネットでは「週に1日以上」飲酒しない日を設けることを推奨する目的で作られた言葉と説明されている
  • 2024年の厚生労働省のガイドラインでは「一週間のうち、飲酒をしない日を設ける」とされ、具体的な日数は示されていない

というように、資料によって書き方は異なります。少なくとも、厚生労働省が現在、すべての人に一律で「週2日」と定めているわけではありません。

何日がよいのかについては、休肝日は週何日がいい?「週2日」だけでは分からない飲酒量の考え方で詳しく考えています。

休肝日についての研究(JPHC研究)

Section titled “休肝日についての研究(JPHC研究)”

休肝日と死亡リスクの関係については、国立がん研究センターの研究(JPHC研究)があります。

この研究は、40〜69歳の男性約4万2000人を対象に、飲む頻度と総死亡(あらゆる原因による死亡)の関係を調べたものです。週1〜4日飲む人を「休肝日あり」、週5日〜毎日飲む人を「休肝日なし」として比べています。

その結果、1週間に純アルコール300g以上飲む男性では、休肝日ありのグループより、休肝日なしのグループのほうが総死亡率が高かったと報告されています。

ただし同じ研究では、1週間に450g以上飲む男性は、休肝日の有無にかかわらず総死亡リスクが高いことも分かっており、国立がん研究センターの研究紹介ページには「休肝日さえあればたくさん飲んでよいわけではありません」と書かれています。また、e-ヘルスネットでは、この研究の結果について複数の研究での検証が必要だとされています。

この研究は多く飲む男性についての結果です。「誰でも休肝日を何日取れば死亡リスクが下がる」という意味ではありません。

休肝日の数だけでは分からないこと

Section titled “休肝日の数だけでは分からないこと”

休肝日があるかどうかは、飲み方を振り返るための大事な手がかりです。ただ、それだけでは飲酒量の全体は分かりません。

例えば、週2日休んでいても、残りの日に多く飲んでいる場合があります。e-ヘルスネットが指摘するように、休んだ反動で飲む日の量が増えることもありえます。ガイドラインでは、1回の飲酒機会で純アルコール60g以上を飲む「一時多量飲酒」は避けるべきだとされています。

そのため、休肝日の日数とあわせて、

  • 1日あたりの純アルコール量
  • 1週間など、一定期間の飲酒量
  • 一度に多く飲む日がないか

も見ることが大切です。純アルコール量の計算方法は純アルコール量とは?で、1週間分を計算してみた例は1週間でどれくらい飲んでる?で紹介しています。

LifeXpでは、日々の飲酒記録をもとに、飲んだ日と休肝日をカレンダーで確認できます。あわせて、純アルコール量や最近の飲酒の積み重ねも振り返れます。

飲んだ日と休肝日を表示したLifeXpのカレンダー画面

休肝日を何日にするかを決めるための道具ではなく、休肝日の日数と飲んだ量を一緒に見て、自分の飲み方を振り返るためのものです。

お酒を飲まない日のことです。e-ヘルスネットでは、肝臓を休めるために週に1日以上飲酒しない日を設けることを推奨する目的で作られた造語と説明されています。

2024年の厚生労働省のガイドラインでは「一週間のうち、飲酒をしない日を設ける」とされていて、具体的な日数は示されていません。「週2日」は、アルコール健康医学協会の「適正飲酒の10か条」などで使われてきた目安です。詳しくは休肝日は週何日がいい?をご覧ください。

休肝日は2日連続の方がいいですか?

Section titled “休肝日は2日連続の方がいいですか?”

今回確認した厚生労働省のガイドラインやe-ヘルスネットなどの公的資料では、休肝日を2日連続にすることが最適だとする根拠は確認できませんでした。そのため、このページでは2日連続が最適だとは説明していません。

休肝日があれば、ほかの日は多く飲んでも大丈夫ですか?

Section titled “休肝日があれば、ほかの日は多く飲んでも大丈夫ですか?”

そうとは言えません。JPHC研究では、1週間に450g以上飲む男性は休肝日の有無にかかわらず総死亡リスクが高いという結果が出ています。休肝日の日数だけでなく、1日や1週間の純アルコール量もあわせて確認することが大切です。


本記事は公的機関の公開情報をもとに整理したものであり、医療上の診断・治療・個別の健康相談を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関等の専門家にご相談ください。詳しくは運営者情報・情報ポリシーをご覧ください。